コピーが速い! VitaShellの新機能「USB接続」を試す
VitaShellのバージョン1.5アップデートで、PS VitaをPCにUSB接続してファイルのやり取りができる新機能が追加されました。インターネットに接続した状態でVitaShellを起動すると、オンラインアップデートの案内が表示されるので、それに従うと最新(現時点では1.51)のバージョンにアップデートされます。
USB接続するには、VitaShellを起動し、PS VitaとPCをUSBケーブルで接続した状態でSELECTボタンを押すだけです(STARTボタンの設定画面からFTP接続に戻すこともできます)。
試しに初代PS VitaをVAIO Pro 13に接続してみたところ、大きいファイルでは10 MB/s超えの速さでの読み込み、約8 MB/sでの書き込みが出来ました。FTP接続では読み込みが約3 MB/s、書き込みにいたっては2 MB/sにも満たなかったのに加え、毎度FTPクライアントを使うのも面倒だったので大きな進歩です。
なお、初期状態で表示されていないフォルダやファイルは、PS Vitaの保護のために意図的に隠されています。これらにアクセスするには、エクスプローラの「表示」タブの「オプション」 -> 「表示」タブの「詳細設定」の「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外します(Windows 10の場合)。ファイルの扱いには十分に注意してください。
こうしてPSPに出来てPS Vitaに出来なかった欠点が1つ減ったことになります。PlayStationのワイヤレスコントローラーの接続も、PSP goをPSPの最終機種とみなせば、PS Vitaになって「出来なくなったこと」の1つでしたが、これもds4vitaというプラグインによって実用的な形で見事に解決されました。こうなってくると今後、公式のFWアップデートは規制や対策のためという印象がますます色濃くなり、最新のFWで出来ないことの多さに気づいたファンの不満も目に見える形で表れてくるのではないでしょうか。
ハードウェア的な欠点は後継機種でしか解決できなくても、ソフトウェア的に解決できることが多くあることはこうしたハックによって次々に証明されています。世界的な不人気を考えれば今後の大規模なアップデートはあまり想像がつきませんが、ファンのためのPS Vitaとして少しでも機能追加に向けて動いてくれることは多くのファンの望むところだと思います。
追記: CrystalDiskMarkの結果を貼っておきます。初代PS Vita(PCH-1100)、メモリーカードは16GB、純正ケーブルです。