vitabright ― ディスプレイの最小輝度を拡張するプラグイン
devnoname120さんによりリリースされている、PS Vitaのディスプレイの最小輝度を拡張するtaiHENプラグイン "vitabright" の紹介です。
概要
PS Vitaはディスプレイ輝度の調節幅が狭く、暗い部屋では画面が明るすぎたり、太陽の下では画面が暗すぎたりということがしばしばです。vitabrightは、このうち暗い部屋で遊ぶスタイルを支援してくれるプラグインです。
PS Vitaには操作せずにしばらく放置されたときにディスプレイの輝度を通常設定できないレベルまで落とす省電力機能がありますが、vitabrightはこれを拡張して、常にこの輝度でプレイできるようにします。
作者は実験的なリリースと説明していますが、現時点でも画面を暗くするという目的は満たしており、十分実用できます。
なお、vitabrightで最小輝度を拡張した際、黒色に潰れる色域が拡がるという現象を旧型(PCH-1000)で確認しています。これはvitabrightの不具合ではなく、おそらく有機ELディスプレイの特性で、標準ではこれを理由に調節幅を狭く設定されているのだろうと思われます。新型(PCH-2000)は未確認ですが、バックライト式なのでたぶん関係ないでしょう。
また、このプラグインを適用している間、スリープからの復帰時などに、輝度調節バーでの設定が無視されて輝度が最大になったりすることがあります。このときはバーを左右に少し動かすと正常に戻ります。
導入方法
ダウンロードはこちらから。vitabright.skprxというファイルです。
Releases · devnoname120/vitabright · GitHub
他のKERNELプラグインと適用方法は同じです。例えば、 ux0:tai/ に先程のvitabright.skprxを配置したとすると、 ux0:tai/config.txt を次のように編集したあと、Vitaを再起動します。
*KERNEL
ux0:tai/vitabright.skprx
HENkakuを再度有効化したら、輝度調節バーを一番左に設定すると拡張された最小輝度が適用されます。