Vita Recorder – プレイ画面のビデオクリップを録画できるHENkakuプラグイン

PS Vitaのプレイ中の画面をビデオクリップとして録画できるHENkaku用プラグイン "Vita Recorder" がRinnegatamanteさんによりリリースされています。

Vita Recorder – KyûHEN Homebrew Contest

概要

Vita RecorderはPS Vitaのプレイ中の画面を録画できるプラグインです。

現在は初期リリース版のバージョン0.1であり、次のような機能が搭載されています。

  • 無制限の長さのビデオクリップを保存できる(ストレージの残容量がある場合)
  • RAW MJPEG形式で保存でき、Windows Media Playerを含むPCの主要なプレーヤーで再生できる
  • CPUで480x272までダウンスケールできる
  • リソースに余裕があればハードウェアエンコーダー(sceJpegEncoder)を利用する
  • 非同期による録画(ゲームのパフォーマンスに影響しないがフレームの欠落などが起こる場合がある)と同期による録画(ゲームのパフォーマンスを低下させるがフレームを完全に保存する)を選べる
  • 同期による録画ではフレームスキップを選択できる

次の機能は今後搭載予定とのことです。

  • RAWオーディオ録音の追加
  • ビデオ形式をAVIコンテナに移行(オーディオの統合に伴い)
  • カーネルプラグイン化(アプリをまたいだ録画を可能にするためにudcd_uvcを利用する)
  • リソースに余裕がある小規模なアプリでSceLibMp4Recorderを用いてMP4形式での保存を可能にする

既知の問題は次の通りです。

  • ビデオ品質で "Best" や "High" を選択した場合、空のビデオが作成される場合がある(エンコーダー用の十分なリソースが確保できなかった場合)
  • 内部解像度が可変のゲームでは縮尺がおかしくなる場合がある(リスケール用の固定解像度が存在せず、MJPEGが解像度の変化に対応していないため)

スクリーンのビデオキャプチャはスマートフォンでもハードウェアとソフトウェア双方のサポートによりやっと一般に利用できるようになった機能なので、PS Vitaでゲームパフォーマンスと録画品質を両立するのは今後の改良でも難しいかもしれませんね。

代替手段として、ビデオクリップの保存をPCに任せられるudcd_uvcの方がパフォーマンス面や画質面でやや有利かもしれません。

導入方法

HENkakuが導入済みである前提で話を進めます。

  1. VitaRecorder.suprxを ux0:tai/ に保存します。
  2. ux0:tai/config.txt を開き、以下のようにプラグインのパスを追加します。(1行目を*ALLとするとすべてのゲームに適用できますが、リソース不足によりクラッシュするゲームもあるので注意)
    *XXXX00000(使用したいゲームのID)
    ux0:tai/VitaRecorder.suprx
  3. (市販のゲームでも使用したい場合)ioplus.skprxをux0:tai/に保存し、次のパスを追加します。
    *KERNEL
    ux0:tai/ioplus.skprx
  4. PS Vitaを再起動します。

使用方法

プラグインを適用したゲームで次のように操作を行います。
  • L + SELECT:コンフィグメニューを開く
  • L + START:録画の開始/停止(ショートカット)
  • △:コンフィグメニューを閉じる

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