PS Vitaのゲーム画面をPCにストリーミングしてみよう
vita-udcd-uvcというプラグインを使ってPS Vitaの映像をUSB経由でPCにストリーミングする様子がr/vitahacksで話題になっていて、こちらでも試したところ動作が良好だったので紹介しておきます。
これとは別に、PS Vita単体で画面の録画ができるVita Recorderというのもあります。
概要
xerpiさんによりリリースされているtaiHENカーネルプラグインで、PS Vitaのゲーム画面をPCにストリーミングすることができます。
PCではUSB接続のウェブカメラと同じUSBビデオクラス(UVC)デバイスとして認識されるため、カメラアプリ等でストリーミング映像を表示でき、そのまま簡単に撮影・録画することができます。ゲーム画面を動画や画像でPCに記録し管理したいという要望にも対応するなど、シンプルなプラグインながらなかなか洗練された使用感が提供されます。
動作の仕組みについてはgithubのページに書かれています。PS Vita内部の各ハードウェアの機能を応用することでCPUの負荷や電力消費を抑えつつ高性能を実現しているようです。
ストリーミング映像の解像度は次の8つがサポートされています。これらは受信するPC側のカメラアプリなどのソフトウェアの設定で変更できます。ネイティブ解像度と60FPSの組み合わせは少し厳しいようです。
- 960x544 @ 30 FPS and (less than) 60 FPS
- 896x504 @ 30 FPS and (almost) 60 FPS
- 864x488 @ 30 FPS and 60 FPS
- 480x272 @ 30 FPS and 60 FPS
導入方法
- 次のページよりudcd_uvc.skprxをダウンロードします。
Releases · xerpi/vita-udcd-uvc · GitHub - VitaShellなどを使ってudcd_uvc.skprxをPS Vitaにコピーします。こだわりがなければux0:tai/で構いません。
- ux0:tai/config.txt(使用していない場合はur0:tai/config.txt)の
*KERNEL
セクションにファイルへのパスを追記します。例えば次のように。*KERNEL
ux0:tai/udcd_uvc.skprx - PS Vitaを再起動し、HENkakuを有効化します。
- USBケーブルでPCと接続するとウェブカメラとしてPCに認識されます。
セットアップは以上で完了です。受信側のカメラアプリを起動するとストリーミング映像が表示されると思いますが、OSや環境によっては別途設定が必要かもしれません。Windows 10のカメラアプリで試したところすんなりと動作し、録画や撮影も問題なく行うことができました。もちろんサードパーティーのUVC対応ソフト(PotPlayerなど)でも使えるかと思います。
その他
- このプラグインでは音声はストリーミングされませんが、デスクトップPCなどでマイク入力端子があれば3.5mmオーディオケーブルで接続してPS Vitaのヘッドフォンジャックから音声をストリーミングすることができます。参考までにWindowsでの注意点を紹介しておくと、マイクとして認識されたらコントロールパネル→ハードウェアとサウンド→サウンド→録音から該当のデバイスのプロパティを開いて「このデバイスを聴く」にチェックを入れると音声がリアルタイムで再生されるようになります。カメラアプリで映像を保存するとちゃんと音声もついてきてなかなか良さげです。
- ds4vitaを組み合わせてPS4のコントローラで操作できるようにすればVita TVのように快適操作・大画面でゲームを遊べます。
こんにちは
PSVitaのUSB差込口とPCを繋いで、且つイヤホンジャックとPCのマイク入力口を繋ぐとゲーム音声は拾えますが激しい砂嵐のノイズが入ってしまい、改善策を調べていたらこちらの記事にたどり着きました。
恐らくハードの問題かとは思っているのですが、「その他」の欄で前述した方法で映像と音声がちゃんと保存されるといった内容がありましたので、何かノイズ対策などしてらしたのであればお教えいただきたいと思いコメントさせて頂きました。
特にノイズ対策は必要なかったです。音声のストリーミングはvita-udcd-uvcとは関係ないはずなので、PS Vitaのイヤホンジャック、オーディオケーブル、PCのどれかの問題ではないでしょうか。
追記: リンク先のr/vitahacksで、USB給電をオフにすると音声のノイズが改善されると書いてありました。こちらでは試していませんがいかがでしょうか。PS Vitaの設定 -> システムにあります。