Rejuvenateをめぐる動きが強まる ― 対応を迫られるSCEとYifan氏の計画

Rejuvenateの発展に怒涛の勢いを見せるハッカー・デベロッパーサイドと、対応を迫られるSCEサイドのそれぞれに、存続をかけた動きがありました。

Rejuvenateは新たに誕生したPS VitaのネイティブHomebrewプラットホームで、PlayStation Mobileと比べ、開発や配布が無料であったりネイティブで動作することで注目を集めています。

Rejuvenateをめぐる問題には大きく分けて2つあると考えます。1つはPSPの当時のようにたくさんのHomebrewに恵まれ、大きなコミュニティを形成できるかということで、こちらはデベロッパー次第で明暗が別れるところでしょう。もう1つはRejuvenateの発展を待たずに終息することになりはしないかということです。SCEはすでにRejuvenateのキーアイテムともいえるPlayStation Mobile Developer Assistant(PSM Devアプリ)をPSNから削除し、新規ユーザーの増加は一見不可能な状況にもみえます。

そんな中、後者の問題について、両サイドで動きがありました。SCEはパブリッシャーライセンスを保持するアカウントに対し、「PSM Development Assistant /PSM Development Assistant for Unityの使用停止および削除のお願い」というタイトルのメールを送信。
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本日より配信されているFW3.52ではPSM Devアプリが使用できなくなると記されています。ハック対策を講じるのは過去を鑑みても普通のことですが、今回はPS Mobile終了にむけてのスケジュールが発表されていたにもかかわらず、アプリ配信停止やアップデートによりアプリが使用不可になるなどの予定外の対応により、正規のPSMデベロッパーまでをも巻き込んだ形となりました。

このメールから、たとえRejuvenateが海賊行為を助長する可能性がなくても、SCEはその対策に全力を尽くす構えであることが読み取れます。

一方でRejuvenate生みの親であるYifan LuさんはFW3.52について次のようなツイートを投稿。

Rejuvenateを実行したいようなことがあるなら、絶対に3.52にアップデートしないでください。たとえPSM DevAssistantをダウンロードできなかったり使えなかったりしたとしても、3.52は今回見送ってください!

このツイートから読み取れるのは、Yifanさんが隠し持つ手立てのうちに、まだPSM Devアプリを入手する方法があるのではないかということです。もしそうであれば先日のラストチャンスにも間に合わなかった人たちにもPSM Devアプリが手に入る可能性があります。

PSPの時代からずっと繰り広げられているSCEとハッカーのイタチごっこがまた活発化しそうです。企業としての意地を見せたいSCEと、未だ手の内が明らかにならないYifanさん、どちらがより遠くの未来を見ているのでしょうか。今後の展開に注目が集まります。

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