6.61 AdrenalineでPS Vita上にPSPを再現しよう

20191005010437

PS Vita本体に搭載されたePSP(PSPエミュレータ)向けCFW(eCFW)である "6.61 Adrenaline" の導入方法と使い方の紹介です。

6.61 Adrenaline-6.9が現在の最新版です。この記事の内容はバージョン6.9に対応しています。

普通のPSPにCFWを導入したい方はこちらです。

目次

Adrenalineとは

AdrenalineはPS Vita搭載のePSP(PSPエミュレータ)向けのCFWです。これによりPS VitaはCFWを導入した状態のPSPの動作をPS Vita上で再現することができます。再現されるPSP CFWの機能の例は次のような感じです。

  • PSP向けのHomebrewの起動
  • PSPゲームのバックアップ(ISO/CSO)起動
  • PSP向けのプラグインの使用
  • 自炊PS1ゲームの起動

さらに、Adrenalineには次のような強力な特徴があります。これらはPS VitaのネイティブハックであるHENkakuが外部からPSPエミュレータをコントロールできる恩恵によるものと言えます。

  • PS VitaのアプリケーションとしてXMBを起動
  • 高性能なグラフィックフィルタリングを追加
  • PS Vita標準のスクリーンショット機能を利用可
  • ステートセーブ機能を搭載

導入できる環境

  • HENkakuを導入済みのPS Vita (TV)

HENkaku環境の構築が済んでいな方はまずこちらをご覧ください。
PS VitaにHENkaku(Ensō)環境を導入する・フロントページ

Adrenalineの導入方法

1. ダウンロードとインストール

次の手順でAdrenalineのダウンロードとインストールを行うか、またはVita HB Browserで検索してインストールして、セットアップに進んでください。

  1. 次のリンクより、最新のAdrenaline.vpkをPCにダウンロードします。
    Releases · TheOfficialFloW/Adrenaline · GitHub
  2. ダウンロードしたAdrenaline.vpkをPS Vita本体に転送してインストールします。

2. セットアップ

  1. 設定アプリ→HENkakuの設定→リスクのあるユーザープログラムを有効化にチェックが入っていない場合は入れておきます。
  2. インターネット接続をオンにした状態でホーム画面に表示されたAdrenalineのバブルをタップして起動します。
  3. "The 6.61 firmware has not been installed yet and 661.PBP does not exitst. Press X to download the PSP 6.61 firmware." と表示されたら×ボタンを押して661.PBPのダウンロードを開始します。
  4. ダウンロードが完了したら自動でダウンローダが終了します。続けて同じAdrenalineのバブルを起動します。
  5. "Press X to install the PSP 6.61 firmware on your Memory Card." と表示されたら×ボタンを押してインストールを開始します。
  6. "The firmware has been installed successfully." と表示されたらカーネルファイルのインストールは完了です。×ボタンを押して続行します。
  7. 初期設定を行いPSPのXMBが起動したらAdrenalineの導入は完了です。
    20191005010500

使い方

終了方法

PSボタンを長押し → Adrenalineの「設定」 → Adrenaline Menuの「Exit PSPEmu Application」から終了してPS Vitaのホーム画面に戻れます。決定は○ボタンです。

2019-10-05-011002

Adrenaline Menu

PSボタンを長押し → Adrenalineの「設定」から開けるAdrenaline Menuでは終了操作以外に、ステートセーブの実行やスクリーンフィルタの変更を含む様々な便利機能や設定にアクセスできます。

  • その他CFW由来の機能の設定はXMBでSELECTボタンを押すと開くVSH MENUや、VSH MENUから入れるRecovery Menuで変更できます。

コンテンツをインストールする

基本事項として、Adrenalineの初期設定ではux0:pspemu/がPSPでのメモリースティックのルートフォルダに相当します。

VitaShellのUSB/FTP機能でPCとのファイルのやり取りを行います。またはXMBのUSB接続もちゃんと使えるようになっていますが、VitaShellと同様ux0:がルートフォルダになっている点に注意して下さい。

エクスプローラではpspemuフォルダは隠しフォルダでシステムファイル扱いなので、これらが表示できるよう設定を変更してください。

Homebrew(非公式ソフト)のインストール

ux0:pspemu/PSP/GAME/ に実行ファイルEBOOT.PBPを含むhomebrewフォルダを配置してください。

PSPハックシーンでは余りにも有名だった洞窟物語のダウンロードはこちら

またはVita HB Browserの姉妹アプリPSP HB Browserでブラウジングとインストールを行うこともできます。

PS1ゲームのインストール

Homebrewの場合と同様、ux0:pspemu/PSP/GAME/ に実行ファイルEBOOT.PBPを含むPS1ゲームフォルダを配置してください。

PS1ゲームディスクをPSP向け実行ファイルに変換する方法はこちらを確認してください。
PSPで手持ちのPS1ゲームをプレイ ― PopstationMD Free GUI V7.1b - APOLOBOX

ただし変換したすべてのゲームがPS1実機と同じように正常動作するとは限らないので注意してください。

ISO/CSOファイルのインストール

ux0:pspemu/ISO/ に遊びたいゲームのISO/CSOバックアップファイルを配置してください。

これからUMDディスクからファイルを吸い出したい方はこちらをどうぞ。当然ながらCFWを導入済みのPSP本体を使用します。
PSP Filer ― ISOの吸い出し方法 - APOLOBOX

プラグインのインストール

ux0:pspemu/seplugins/ にプラグインのprxファイルを配置し、VSH.TXT、GAME.TXT、POPS.TXTへパスを追記してください。

VSH.TXTはXMBでの有効化、GAME.TXTはアプリケーション中での有効化、POPS.TXTはPS1ゲームでの有効化に対応します。必要なファイルに「ms0:/seplugins/[ファイル名].prx 1」と書き加えてください。最後の1は有効を意味し、これを0にすると無効になります。

ただし、プラグインにより詳細な導入方法が異なる場合がありますので注意してください。

  • 例として、スクリーンショットを撮影するプラグインを紹介しておきます。PS Vita本体のスクリーンショット機能もありますが、このプラグインならアップスケールやスクリーンフィルタリングなしの480x272ドットのPNG形式スクリーンショットが撮れます。ただしPS Vita本体には♪ボタンが無いのでiniファイルでの設定変更が必須です。
    ScreenShotPNG Speedy Plugin v0.30 - APOLOBOX
COMMENT (19)

19件のコメントがあります

  1. k 2019年10月5日 7:08 AM

    はじめまして、記事を参考に導入し、isoは問題なく起動したのですがPS1ゲームを起動すると画面全体の左上四分の一の小さいサイズでしか表示されませんでした。Adrenaline Menuのscreen scaleがデフォルトでpspは2.000 ps1は1.000だったのでこれが原因かとps1も2.000にしてみたのですが変化ありませんでした。解決策を知っていれば教えていただけないでしょうか。

    • Apolo 2019年10月5日 11:39 AM

      Adrenaline Menu → Open Official Settings → その他の設定 → 画面モードがカスタムになっていたら、それが原因かもしれません。

      • k 2019年10月5日 3:58 PM

        Open Official Settings → その他の設定 → ディスクロード速度しかなく画面モード項目がありませんでした。なお、Open Official Settingsを選んだ場合一時的に全画面表示されますが設定画面から戻るとまた小さくなりました

        • Apolo 2019年10月6日 12:28 AM

          Vita TVをお使いかなと思うのですが、こちらで少し試したところ解像度が1080iでGraphics FilteringがOriginalになっていると左上に寄ってしまう気がします。

          • k 2019年10月6日 5:44 AM

            FilteringをOriginal以外にしたら全画面表示されるようになりました。
            わざわざ検証いただきありがとうございました。

  2. Iseri 2019年11月24日 1:29 PM

    ux0:pspemu/PSP/ISO/にisoファイルを保存しているのですが認識されません
    何か解決策はありますでしょうか?

    • Apolo 2019年11月24日 4:08 PM

      すみません、記事の説明が間違ってました。正しくは ux0:pspemu/ISO/ です。
      知らせてくださってありがとうございます。

  3. 2019年12月30日 8:55 PM

    はじめまして。
    セットアップの手順5をやろうとバブルをタップすると、エラーが起きて起動しません。何か対策はありますか?
    henkakuのバージョンは3.73です。

    • hanjin 2020年2月29日 2:00 PM

      自分は3.75でだめだったので3.65にダウングレードしたらできるようになりました
      modoruを使ってダウングレードすることをお勧めします

  4. 古ちん 2020年6月12日 10:13 PM

    無事導入起動出来ました
    ただPSPでは動いていたソフトが
    アドレナリンではいくつか認識しないようです
    こんなものでしょうか?
    それとも何らかの変換を掛ければ動くようになるのでしょうか?
    よろしくお願いします

  5. 古ちん 2020年6月19日 10:27 AM

    追記
    Adrenalineを使用していていくつか?
    な事があるのでコメさせていただきます。
    2台のvitaでAdrenaline環境を構築しているのですが1台は最初の導入時に入れたゲームは起動したのですがしばらくして追加したゲームが選択画面にも出てきません。
    2台目は最初の導入時から起動するゲームと選択にも出て来ないゲームがあり1台目で追加して使えなかったゲームが追加して使えたりします。
    原因は何が考えられますでしょうか?
    ちなみに2台ともmodoruを使いバージョンは3.65です

    • Apolo 2020年6月19日 11:21 AM

      XMBのゲーム一覧にゲームが表示されない場合はファイル配置に失敗しているかもしれません。
      UMDゲームのバックアップファイルなら ux0:/pspemu/ISO/***.iso (または***.cso)、
      homebrewなら ux0:/pspemu/PSP/GAME/***/EBOOT.PBP となっていることを確認してください。
      ただし***は半角英数のみです。ux0がur0などになっていないかどうかも確認してください。

  6. 古ちん 2020年6月19日 7:01 PM

    返信ありがとう御座いますm( )m
    ファイル配置は間違い無いです
    まったく同じバックアップファイルを2台同じようにやっているのですが
    何度やっても何故か
    上記のようになってしまいます(TT)
    後関係あるかわかりませんが
    vitaゲームのバックアップ起動用にファイルをコピペした際に
    何故かAdrenalineで追加起動出来なかったvitaの方が
    フォルダは出来てるのですがPCとの接続を切ると中身が空っぽになるという
    現象も発生しています!?

    • Apolo 2020年6月20日 12:30 AM

      >フォルダは出来てるのですがPCとの接続を切ると中身が空っぽになるという
      「フォルダ」と「中身」は具体的に何ですか?

      AdrenalineにPSP Filerを導入してms0:/ISO/の内容を確認してみてください。導入した数だけちゃんとISOファイルがありますか?
      https://blog.apolo1192.net/archives/10.html

  7. 古ちん 2020年6月20日 6:12 AM

    何度も有難う御座います
    これはAdrenalineでは無くvita用の一部のゲームなのですが過去に導入できていたゲームを今回改造しなおしたvitaに導入する際
    PCと接続され状態ではappにコピペしたPCSB*****等のフォルダーの中にちゃんと存在した中身(ゲームのデータ)がPCとの接続を切ってからそのフォルダーを確認すると空のフォルダーになってしまいます。
    Adrenalineの方ですがms0:/ISO/に間違いなくコピペしたisoあります
    分からないのが同じ条件で片方のvitaでは問題無く動きもう片方のvitaで動かないんです

  8. Apolo 2020年6月20日 2:52 PM

    >ゲームを今回改造しなおしたvitaに導入
    Vita用のゲームはフォルダ/ファイルコピーだけでは導入できません。これはインストールされたゲームの情報をur0:shell/db/app.dbで管理しているためで、これを編集しないとアイコンすら出てきません。
    なのでPSストアやVPKファイルからのインストールを行うのが普通です。詳しくは存じないのですが、もしかしたらファイルパスとapp.dbに不整合があるとファイルの方が削除されるよう設計されているのかもしれません。

    それでPSPゲームの方ですが、聞けば聞くほど心当たりがありません。何か偶然が重なって、バックアップファイルかシステムファイルに異常があるのでしょうか。2台ともなのでファイル転送に問題がある可能性がないでもないような気はします。

    配置したファイルが破損していて、かつ破損しているファイルが非表示になるよう設定されている(RECOVERY MENU -> Configuration -> Hide corrupt icons : Enabledになっている)というケースならドンピシャですが、設定変えてないですよね。まあ破損度合いによっては設定変えてなくても表示されない可能性も否定できませんが。

    昔のことですがFTP転送で頻繁にファイルが破損する不具合があった気がするので、もしFTPを使用しているなら、念のためにUSB転送でファイルコピーを行ってください。コピー元のPCも出来れば別のものを使ってください。

    もっと悪いケースではメモリーカードのファイルシステムが破損していてフォーマットが必要なのかもしれません(2枚とも異常というのは非常に奇妙ですが)。自分ならフォーマットする前に2台の間でメモリーカードを交換してみたり、予備のメモリーカードを試してみたりして少しでも状況を調べたいところです。

    いずれにせよメモリーカードのフォーマットから全てやり直して(ついでに本体設定を初期化して)正しい手順さえ踏めば大概直るような気がします。その場合は元の状態に復旧できるか十分検討してから行ってください。

    バックアップファイルがもともと壊れているというのはたぶんないと思いますが。1台では認識されているようなので。

    何にせよ奇妙ですね。何かわかったら教えてください。

  9. Apolo 2020年6月20日 3:02 PM

    あと、これまでと同じ方法でコピーを何度かやり直して、表示されるゲームとされないゲームが本体ごとに決まっているのか調べてみてもいいかもしれません。もし決まりがなければ何らかの原因で転送中にファイルが破損していそうです。

    それととりあえずAdrenalineの再インストールをしてみてもいいかもしれません。

  10. 古ちん 2020年6月20日 4:47 PM

    何度も本当に有難う御座います
    ゲームスロットをSD2VITAで使っているので単純に入れ替えてよいものかと…。
    ちなみに転送はUSBを介しています
    今更しょっちゅう新規に入れることもないと思うので
    近いうちにテスト用の方のVITAを一からやり直してみます
    いろいろアドバイス有難う御座いました
    m( )m

    • Apolo 2020年6月20日 11:40 PM

      SD2VITAを使っているなら、やはりAdrenalineに認識されない場所にファイルを配置してしまっているのではないでしょうか?SD2VITAとメモリーカードの両方が挿さっていて、ファイルがux0とuma0にばらけて配置されてしまっていて、それで片方が認識されていないのでは。
      そうするとAdrenaline Menu -> Settings -> Memory Stick Locationを変更すれば認識されるゲームもある気がします。

      ISOファイルが表示されないバグが過去にあったようですが、Adrenalineのバージョンが古いということはありませんか?
      https://github.com/TheOfficialFloW/Adrenaline#changelog

コメントをどうぞ