LCFW 6.60 LME-1.7
neur0nさんより、FW6.60上で動作するLCFW "6.60 ME-1.7" がリリースされています。
今回の更新ではRecovery Menuのテキストの色を変更するオプションの追加や、バグ修正などが行われています。
Download release_660lme_17.zip from Sendspace.com - send big files the easy way
neur0n - PSP Developer (公式ミラー)
追記:
LME-1.8がリリースされています。導入をお考えの場合はこちらの記事に移動してください。
LCFW 6.60 LME-1.8 - PSP Hack Evolution
更新内容
- SpeedUpMsが有効になっている時にPSPをスリープさせるとまれにフリーズするバグを修正
- RecoveryMenuのテキストの色を変更するオプションを追加
- パッチの最適化
機能
- 未署名のHomebrewを起動可能
- プラグインを使用可能
- M33driver, NP9660driver, OEdriver, NormalDriver, MEdriverを使用したISO起動が可能
- 吸いだしたUMD Videoを再生可能
- ディスクから変換したPS1ゲームが起動可能、DOCUMENT.DAT(自作の説明書)が利用可能
- 通常なら充電時のみ使える最大輝度をいつでも使用可能
- Homebrewで拡張メモリを使用可能(PSP-1000以外)
- PSP-1000で2000以降に追加された背景色を使用可能(bmpファイルを追加する必要あり)
- USBモードでなくともUSB経由で充電
- CPUクロックの変更
- PIC0.PNG、PIC1.PNGを非表示にすることが可能
- USBでFlash0/1/2/3/UMDをマウント
- 他国のリージョンに偽装可能
- 未署名のモジュールをロード可能
- psp-packerでパックされたモジュールをロード可能
導入できる環境
- FW6.60を導入したPSP-1000, 2000, 3000, PSP go
CFW 6.60 ME-1.7 - PSP Hack Evolution
導入方法
- 上記リンクより6.60 LME-1.7をダウンロード、解凍します。
- 解凍してできたinstallerフォルダとlauncherフォルダを ms0(ef0):/PSP/GAME/ へコピーします。
- XMBより "LME Installer for 660" を起動します。
- "Press X to install modules." と表示されたら×ボタンを押し、インストールを開始します。
- インストールが完了してXMBに戻ったら、設定 ⇒ 本体設定 ⇒ 本体情報のシステムソフトウェアが "6.60 LME-1.7" になっていることを確認してください。
6.60 LME-1.7はオンメモリで動作するLCFWですので、再起動するたびに再有効化する作業が必要です。最有効化には "LME Launcher for 660" を使用してください。"LME Installer for 660" (installerフォルダ)は削除しても問題ありません。
VSH Menu
VSH Menuでは、MEの設定の変更や、スリープ、再起動、シャットダウンなどの各操作を行うことができます。
設定の中にはRecovery Menuでも変更できるものが多いですが、比較的よく変更する設定がVSH Menuに集まっています。うまく使い分けてください。
VSH Menuの表示はXMBでSELECTボタン、カーソル移動は十字キー↑↓、設定の変更は十字キー←→です。メニューの終了は一番下の「EXIT」か、再度SELECTボタンで行えます。
CPU CLOCK XMB | XMB上でのCPUクロック数を変更します |
CPU CLOCK GAME | ゲーム上でのCPUクロック数を変更します |
USB DEVICE | USBモードにしたときに接続するデバイスを選択します |
UMD ISO MODE | ISO起動に使用するDriverを選択します |
ISO VIDEO MOUNT | ms0:/ISO/VIDEO/に配置したUMDビデオのISOファイルを選択してマウントします |
BACK COLOR | VSH Menuの背景色を設定します |
XMB PLUGINS | XMBでのプラグイン機能の有効/無効を設定します |
GAME PLUGINS | ゲーム中のプラグイン機能の有効/無効を設定します |
POPS PLUGINS | PS1ゲーム中のプラグイン機能の有効/無効を設定します |
PLUGINS MANAGER -> | Plugins Managerに移動します |
ENTER RECOVERY -> | Recovery Modeに移動します |
SHUTDOWN DEVICE | PSPをシャットダウンします |
RESET DEVICE | PSPを再起動します |
EXIT | VSH MENUを終了します |
Plugins Manager
Plugins Managerは名前の通りプラグインを管理する機能です。導入済みのプラグインを有効化したり、無効化したりといった操作をPSPの画面上で行えます。
VSH MenuからPlugins Managerに移動すると、導入しているプラグインのリストが表示されます。
カーソルの移動は十字キー↑↓、プラグインの有効/無効の切り替えは十字キー←→か×ボタンで行います。「Enable」と表示されているプラグインは有効、「Disable」なら無効な状態です。
一度に画面に表示できるプラグインはxこまでです。それを超えると2ページ、3ページと画面を切り替えられるようになります。切り替えはRボタン、Lボタンです。
Recovery Menu
Recovery Menuでは公式FWにはない、CFWの独自機能の設定を変更できます。
設定情報はflash1:/config.meに保存されます。
Recovery MenuへはVSH MenuのENTER RECOVERYから入れます。
カーソル移動は十字キー↑↓、設定の変更や決定は×ボタンです。メニューを終了するならSELECTボタンを押すか、先頭に戻ってEXITです。
Toggle USB | |||||||||
PSPに挿入されたメモリースティックとPCをUSBケーブルで接続します | |||||||||
Configration -> | |||||||||
Skip Sony logo | 起動時に表示されるSonyComputerEntertainmentのロゴをスキップするか否かの設定です | ||||||||
Skip Gameboot | ゲーム起動時に表示されるGAMEBOOTをスキップするか否かの設定です | ||||||||
Hide corrupt icons | XMBのゲーム一覧の破損したゲームを非表示にするか否かの設定です | ||||||||
Autorun program at /PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBP | PSPの起動時にms0:/PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBPをXMBを経由せず直接起動します | ||||||||
UMD Mode | XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します | ||||||||
Hide MAC Address | 本体情報に表示されるMACアドレスをXX:XX:XX:XX:XX:XXに偽装する設定です | ||||||||
Fake region | リージョンを他の国のものに偽装する設定です | ||||||||
Use VshMenu | SELECTボタンでVSH MENUを表示する設定です | ||||||||
XMB Usb Device | USBモードにしたときにアクセスするデバイスを指定します | ||||||||
Protect Flash in Usb Mount | USB経由でのFlashの書き換えを防ぐ設定です | ||||||||
Charge bettery when USB cable plugged | PCやPS3とUSBケーブルで繋いだときに充電します(USBモードにしなくてもOK) | ||||||||
Use network update | MEのネットワークアップデート機能を使用する設定です | ||||||||
Hide PIC0.PNG and PIC1.PNG in game menu | ゲーム一覧でPIC0.PNG(背景)やPIC1.PNG(説明文)を非表示にする設定です | ||||||||
Use version.txt | ms0:/seplugins/ に配置したversion.txtを適用する設定です | ||||||||
Speed up MS access |
指定した場面でメモステのアクセススピードアップ機能を使用します NEVER : この機能を使用しません ALWAYS : 常に使用します VSH : XMBでのみ使用します VSH & GAME : XMBとゲームで使用します VSH & POPS : XMBとPS1ゲームで使用します GAME : ゲームでのみ使用します GAME & POPS : 通常のゲームとPS1ゲームで使用します POPS : PS1ゲームでのみ使用します |
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Run program at /PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBP | |||||||||
ms0:/PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBPを直接起動します | |||||||||
Advanced -> | |||||||||
Advanced Config -> |
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Battery Config -> |
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Toggle USB (flash0) | Flash0とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash1) | Flash1とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash2) | Flash2とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash3) | Flash3とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Format flah1 and reset settings | Flash1をフォーマットし、設定を初期化します | ||||||||
Format flash2 | Flash2をフォーマットします | ||||||||
CPU Speed -> | |||||||||
Speed in VSH | XMB上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Speed in GAME | ゲーム上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Plugins -> | |||||||||
****.prx [VSH] | vsh.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [GAME] | game.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [POPS] | pops.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
Registry hacks -> | |||||||||
Button assign | 決定を○ボタンにするか×ボタンにするか変更します | ||||||||
Activate WMA | WMAを再生可能にします | ||||||||
Activate Flash Player | インターネットブラウザ上でFlash Playerを利用可能にします | ||||||||
BackUp NetConfig | ネットワーク設定をms0:/netconf.bakにバックアップします | ||||||||
Activate Flash Player | ms0:/netconf.bakにバックアップされたネットワーク設定を書き戻します | ||||||||
Misc | |||||||||
Text color | Recovery Menuの文字色を変更します。GREEN、RED、BLUEが用意されています |
ISO/CSOの起動方法
UMDゲームのディスクからデータを吸い出し、メモリースティックから起動する方法です。
吸い出しには一般的にPSP Filerやiso_toolといったユーティリティを使用します。それらで吸い出すと ms0:/ISO/ にISOファイルが作成されます。
これでXMBの ゲーム ⇒ メモリースティック に吸い出したゲームが表示され、起動できるようになっているはずです。
ISOファイルは1つのゲームでも1GBを超える場合も多く、メモリースティックを圧迫します。ISOファイルをCSOに圧縮することでメモリースティックの容量を少し節約することができます。
PSP ISO Compressor - PSP Hack Evolution
ISO起動に関連するオプションに「Driver」があります。MEに用意されているDriverは5種類で、変更するとゲーム動作の挙動が変わることがあります。
初期設定ではSony 9660 driverになっていますが、通常は変更する必要はありません。起動に失敗する場合や、特定の場面でフリーズする場合のの対処法の1つとして、Driverを変更することで改善することがあります。
Driverの変更はVSH MenuのUMD ISO MODE, またはRecovery ModeのConfiguration -> UMD Modeで行います。
UMD Video/AudioのISOの再生方法
UMD VideoやUMD Audioも、UMDゲームと同じようにメモリースティックにデータを吸い出して再生することができます。
こちらの吸い出しにはFilerやiso_toolは使えません。吸い出しに対応しているumd_dump.prxを使用します。
きまぐれblog: umd_dump_prx_test
umd_dump.prxでUMD Video/Audioを吸い出すと、ms0:/ISO/VIDEO/にISOファイルが作成されます。
UMDゲームとは違って、それだけで再生することはできません。VSH MenuのISO VIDEO MOUNTで再生したいISOファイルを指定してから、XMBのビデオやミュージックに現れたUMDのアイコンから再生できます。
コンバートしたPS1ゲームの起動方法
PCでPS1ゲームのディスクからデータを吸い出し、PSP用にコンバートして、PSNのゲームアーカイブスのような感じで遊ぶことができます。この方法は次の記事の通りです。コンバートにはPopstationMD Free GUIを使用しています。
PSPで手持ちのPS1をする方法 PopstationMD Free GUI V7.1b - PSP Hack Evolution
また、自作の説明書を作成して、ゲーム中にそれを見たりすることもできます。これもPSNゲームアーカイブスにある機能と同じです。説明書はPSP DocMaker GUI v0.21を使って作成できます。
Downloads :: RSS Streaming Tools - for the Playstation Portable