PS Vita向け高画質動画を作成する方法 with MediaCoder
動画ファイルをさまざまな形式へ変換できるフリーソフト "MediaCoder" の紹介です。
今回は、このMediaCoderを使ってPS Vita向けの高画質な動画を作成するという使い方に絞って解説したいと思います。
PS Vita向けの「高画質な動画」から「サイズ重視の動画」まで、このソフト一本で変換できます。
MediaCoder - Download latest MediaCoder Full Pack
MediaCoderのインストール
- 上記リンクより、MediaCoderの最新版をダウンロードします。32-bit用と64-bit用があるので適しているほうを選んでください。
- zip形式で圧縮されているので解凍します。解凍したらインストーラを起動します。
- "Next >" をクリックします。
- 規約の同意画面が表示されます。 "I Agree" をクリックして次へ進みます。
- インストール先を指定します。通常は変更しなくてOKです。完了したら "Next >" をクリックして次へ進みます。
- 同時にインストールするコンポーネントを選択します。通常は変更しなくてOKです。完了したら "Next >" をクリックして次へ進みます。
- DriverScanner 2011のインストールを勧められますが、必要ないので "DriverScanner 2011をインストールしないでください" を選択します。 "Install" をクリックするとMediaCoderのインストールが始まります。
- インストールが終わったら、"Finish" をクリックしてインストーラを終了します。
- デスクトップにできたショートカットをダブルクリックし、MediaCoderを起動します。"Welcome to MediaCoder" というウィンドウが表示されるので、 "Start Now" をクリックします。
PS Vita向け高画質動画用の設定
MediaCoderが起動したところで、さっそくVita用の動画の変換に取りかかります。
リサイズの設定
Vitaで動画を再生するには、サイズ(ファイルサイズではない)が720p(1280x720)以下でないといけません。まずはリサイズの設定をします。
Pictureタブの "Resize" という項目にチェックを入れ、変換後のサイズを指定します。
前述のように1280x720以下の動画が再生できますが、Vitaのディスプレイが960x544で、それ以上のサイズにしても容量を喰うだけムダなので、この項目には "960x544" と入力します。
画質の設定
次にVideoタブをクリックし、画質の設定をします。
まず一番に変更するのが "Video Bitrate" です。この数値を上げれば上げるほど画質はよくなりますが、比例してファイルサイズも大きくなっていきます。もとの動画のジャンルにもよりますが、2000Kbpsほどあればかなり高画質になると思います。なお、9000Kbpsあたりを超えてしまうと再生できませんので注意です。
また、変換後のファイルサイズから画質を設定する方法もあります。
"Auto Bitrate" にチェックを入れて "Output Size" を選択します。これで変換後のファイルサイズをMB単位で指定できます。もちろん数値が小さいほど画質は悪くなります。
次にレートモードの設定です。 "Rate Mode" のプルダウンメニューから設定します。なお、それぞれの特徴は以下のとおりです。各自で見合った設定をしてください。
項目名 | 特徴 |
Average Bitrate | 品質をある程度保つことができる。変換に時間がかかる |
Variable Bitrate | ファイルサイズが同じであればConstant Bitrateより高画質になる。Constant Bitrateに比べて音ずれが発生しやすい。Video Bitrateや変換後のファイルサイズの指定ができず、Video Qualityでのみの調整となる |
Constant Bitrate | Variable Bitrateに比べ音ずれが発生しにくい。低画質。 |
2-Pass | Bitrateの分析とエンコードを分けて行う方式。上記の3つの方式に比べ高画質、変換に時間がかかる |
3-Pass | Bitrateの分析とエンコードを3回に分けて行う方式。2-Passより高画質(ほとんど変化なし?)、変換にもっと時間がかかる |
参考 : 音声・動画変換におけるCBR/VBR/ABRの違いとは / 豆知識(Tips) - soundengine.jp
音質の設定
次にAudioタブをクリックし、音質の設定をします。
表示されたNero Encoderタブの "Rate Mode" を "Target Bitrate" に変更し、Bitrate / Qualityの数値を指定します。画質の設定と同じように、この数値を上げれば音質がよくなりますが、比例してファイルサイズも大きくなっていきます。192Kbpsほどで十分に高音質になります。260Kbpsあたりを超えると再生できなくなります。
変換してみる
以上で設定は完了したので、実際に動画を変換していきます。
- Vita用に変換したい動画ファイルをMediaCoderのウィンドウへドラッグ&ドロップすると、リストに追加されます。複数追加可能です。
- "Output Folder" の "..." から、ファイルの保存先を指定します。
- "START" をクリックするとリストに追加された動画の変換が始まります。
- "Transcoding completed." と表示されたら変換完了です。"OK" をクリックします。
これで指定した場所に変換されたファイルができているはずです。コンテンツ管理アプリケーションを使ってVitaへコピーしてください。
インターネット環境がないと出来ないのかよ。
他のソフトを探そう。