6.39 ME-8 & LME-8

neur0nさんよりCFW版の "6.39 ME-8"、およびLCFW版の "6.39 LME-8" がそれぞれリリースされています。
今回の更新でダミーのUMD無しでのUMD-Video/Audioの再生に対応、Recovery Menu -> Pluginの複数ページ表示に対応、その他複数の修正などが行われています。
http://twitter.com/#!/neur0ner/status/88909551126056960 (LME-8)
更新内容
(L)ME-7 -> (L)ME-8
- UMDやPSNゲームでのみ有効だった視聴年齢制限レベルの設定を、ISO/CSOの場合でも適用するようにした
- OE Driverのバグをさらに修正
- CPUクロックを変更した場合に、スリープに失敗する場合があるバグを修正
- Recovery Menu -> Pluginでプラグインの一覧が画面に収まりきらない場合、複数ページに分けるようにした
- UMD Videoマウント機能のアップデートにより、ダミーのUMD無しでのUMD-Video/Audioの再生に対応
(L)ME-6 fix -> (L)ME-7
- Dark_AleX氏作の "LEDA" を使おうとしたときにクラッシュするバグを修正
- ISO/CSOの視聴年齢制限レベルを 5 から 1 に変更
- Plugin Managerでプラグインのパスの文字バッファを32から64に変更
導入対象のモデル
6.39 ME-8 : PSP-1000の全モデル、非対策基板のPSP-2000
6.39 LME-8 : PSP-1000, 2000, 3000 (・FW6.39以下である必要があります ・PSP goは対象外です)
導入方法
どうも導入方法だけで記事の大半を占めてしまうようなので、そこだけ別記事にまとめました。下記のリンクからME、LMEの導入を行ってください。
6.39 LME-8 導入方法 - PSP Hack Evolution
ISO/CSOの起動方法
UMDゲームのディスクからデータを吸い出し、メモリースティックから起動する方法です。
吸い出しには一般的にPSP Filerやiso_toolといったユーティリティを使用します。それらで吸い出すと ms0:/ISO/ にISOファイルが作成されます。
これでXMBの ゲーム ⇒ メモリースティック に吸い出したゲームが表示され、起動できるようになっているはずです。
ISOファイルは1つのゲームでも1GBを超える場合も多く、メモリースティックを圧迫します。ISOファイルをCSOに圧縮することでメモリースティックの容量を少し節約することができます。
PSP ISO Compressor - PSP Hack Evolution
ISO起動に関連するオプションに「Driver」があります。MEに用意されているDriverは5種類で、変更するとゲーム動作の挙動が変わることがあります。
初期設定ではSony 9660 driverになっていますが、通常は変更する必要はありません。起動に失敗する場合や、特定の場面でフリーズする場合のの対処法の1つとして、Driverを変更することで改善することがあります。
Driverの変更はVSH MenuのUMD ISO MODE, またはRecovery ModeのConfiguration -> UMD Modeで行います。
UMD Video/AudioのISOの再生方法
UMD VideoやUMD Audioも、UMDゲームと同じようにメモリースティックにデータを吸い出して再生することができます。
こちらの吸い出しにはFilerやiso_toolは使えません。吸い出しに対応しているumd_dump.prxを使用します。
umd_dump.prx Ver. 1.31 » きまぐれblog
umd_dump.prxでUMD Video/Audioを吸い出すと、ms0:/ISO/VIDEO/にISOファイルが作成されます。
UMDゲームとは違って、それだけで再生することはできません。VSH MenuのISO VIDEO MOUNTで再生したいISOファイルを指定してから、XMBのビデオやミュージックに現れたUMDのアイコンから再生できます。
コンバートしたPS1ゲームの起動方法
PCでPS1ゲームのディスクからデータを吸い出し、PSP用にコンバートして、PSNのゲームアーカイブスのような感じで遊ぶことができます。この方法は次の記事の通りです。コンバートにはPopstationMD Free GUIを使用しています。
PSPで手持ちのPS1をする方法 PopstationMD Free GUI V7.1b - PSP Hack Evolution
また、自作の説明書を作成して、ゲーム中にそれを見たりすることもできます。これもPSNゲームアーカイブスにある機能と同じです。説明書はPSP DocMaker GUI v0.21を使って作成できます。
Downloads :: RSS Streaming Tools - for the Playstation Portable
VSH Menu
VSH Menuでは、MEの設定の変更や、スリープ、再起動、シャットダウンなどの各操作を行うことができます。
設定の中にはRecovery Menuでも変更できるものが多いですが、比較的よく変更する設定がVSH Menuに集まっています。うまく使い分けてください。
VSH Menuの表示はXMBでSELECTボタン、カーソル移動は十字キー↑↓、設定の変更は十字キー←→です。メニューの終了は一番下の「EXIT」か、再度SELECTボタンで行えます。
CPU CLOCK XMB | XMB上でのCPUクロック数を変更します |
CPU CLOCK GAME | ゲーム上でのCPUクロック数を変更します |
USB DEVICE | USBモードにしたときに接続するデバイスを選択します |
UMD ISO MODE | ISO起動に使用するDriverを選択します |
ISO VIDEO MOUNT | ms0:/ISO/VIDEO/に配置したUMDビデオのISOファイルを選択してマウントします |
XMB PLUGINS | XMBでのプラグイン機能を有効化するか否かの設定です |
GAME PLUGINS | ゲーム中のプラグイン機能を有効化するか否かの設定です |
POPS PLUGINS | PS1ゲーム中のプラグイン機能を有効化するか否かの設定です |
PLUGINS MANAGER -> | Plugins Managerに移動します |
ENTER RECOVERY -> | Recovery Modeに移動します |
SHUTDOWN DEVICE | PSPをシャットダウンします |
RESET DEVICE | PSPを再起動します |
EXIT | VSH MENUを終了します |
Plugins Manager
Plugins Managerは名前の通りプラグインを管理する機能です。導入済みのプラグインを有効化したり、無効化したりをPSPの画面上で行えます。
VSH MenuからPlugins Managerに移動すると、導入しているプラグインのリストが表示されます。
カーソルの移動は十字キー↑↓、プラグインの有効/無効の切り替えは十字キー←→か×ボタンで行います。「Enable」と表示されているプラグインは有効、「Disable」なら無効な状態です。
一度に画面に表示できるプラグインはxこまでです。それを超えると2ページ、3ページと画面を切り替えられるようになります。切り替えはRボタン、Lボタンです。
Recovery Menu
Recovery Menuでは公式FWにはない、CFWの独自機能の設定を変更できます。
設定情報はflash1:/config.meに保存されます。
Recovery MenuへはVSH MenuのENTER RECOVERYから入れます。CFW版MEならシャットダウン状態でRボタンを押しながら電源ONでも入れます。
カーソル移動は十字キー↑↓、設定の変更や決定は×ボタンです。メニューを終了するならSELECTボタンを押すか、先頭に戻ってEXITです。
Toggle USB | |||||||||
PSPに挿入されたメモリースティックとPCをUSBケーブルで接続します | |||||||||
Configration -> | |||||||||
Skip Sony logo | 起動時に表示されるSonyComputerEntertainmentのロゴをスキップするか否かの設定です | ||||||||
Skip Gameboot | ゲーム起動時に表示されるGAMEBOOTをスキップするか否かの設定です | ||||||||
Hide corrupt icons | XMBのゲーム一覧の破損したゲームを非表示にするか否かの設定です | ||||||||
GAME folder homebrew | Homebrewの起動に使用するカーネルのバージョンを指定します | ||||||||
Autorun program at /PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBP | PSPの起動時にms0:/PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBPをXMBを経由せず直接起動します | ||||||||
UMD Mode | XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します | ||||||||
Hide MAC Address | 本体情報に表示されるMACアドレスをXX:XX:XX:XX:XX:XXに偽装するか否かの設定です | ||||||||
Fake region | リージョンを他の国のものに偽装するか否かの設定です | ||||||||
Use VshMenu | SELECTボタンでVSH MENUを表示するか否かの設定です | ||||||||
XMB Usb Device | USBモードにしたときにアクセスするデバイスを指定します | ||||||||
Charge bettery when USB cable plugged | PCやPS3とUSBケーブルで繋いだときに充電します(USBモードにしなくてもOK) | ||||||||
Use network update | MEのネットワークアップデート機能を使用するか否かの設定です | ||||||||
Hide PIC0.PNG and PIC1.PNG in game menu | ゲーム一覧でPIC0.PNG(背景)やPIC1.PNG(説明文)を非表示するか否かの設定です | ||||||||
Use version.txt | ms0:/seplugins/ に配置したversion.txtを適用するか否かの設定です | ||||||||
Speed up MS access |
指定した場面でメモステのアクセススピードアップ機能を使用します NEVER : この機能を使用しません ALWAYS : 常に使用します VSH : XMBでのみ使用します VSH & GAME : XMBとゲームで使用します VSH & POPS : XMBとPS1ゲームで使用します GAME : ゲームでのみ使用します GAME & POPS : 通常のゲームとPS1ゲームで使用します POPS : PS1ゲームでのみ使用します |
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Run program at /PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBP | |||||||||
ms0:/PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBPを直接起動します | |||||||||
Advanced -> | |||||||||
Advanced Config -> |
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Battery Config -> |
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Toggle USB (flash0) | Flash0とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash1) | Flash1とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash2) | Flash2とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash3) | Flash3とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Format flah1 and reset settings | Flash1をフォーマットし、設定を初期化します | ||||||||
Format flash2 | Flash2をフォーマットします | ||||||||
CPU Speed -> | |||||||||
Speed in VSH | XMB上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Speed in GAME | ゲーム上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Plugins -> | |||||||||
****.prx [VSH] | vsh.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [GAME] | game.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [POPS] | pops.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
Registry hacks -> | |||||||||
Button assign | 決定を○ボタンにするか×ボタンにするか変更します | ||||||||
Activate WMA | WMAを再生可能にします | ||||||||
Activate Flash Player | インターネットブラウザ上でFlash Playerを利用可能にします |