CFW 6.39 ME-5

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だいぶ紹介が遅れてしまいましたが、neur0nさんよりPSP-1000や2000でHomebrewやプラグインの動作を可能にする "CFW 6.39 ME-5" がリリースされています。
更新内容はLME-5と同じで、VSH MenuからRecovery Menuに移動する"ENTER RECOVERY"機能の追加と、OE Driverのバグ修正です。

http://twitter.com/#!/neur0ner/status/78434041610776577

更新内容

  • VSH MenuからRecovery Menuにアクセスする"ENTER RECOVERY"を追加
  • OE Driverのバグを修正

導入対象のモデル

CFWやHENをインストール済み、あるいは公式FW6.39をインストール済みのPSP-1000, 非対策基板のPSP-2000

導入方法

一般的な方法 - PCでファイルを用意してインストール

必要なファイルをPCで用意してインストールする方法です。この方法は古いCFWやHENからフルインストールする場合や、6.39 MEの過去のバージョンからアップデートする場合に使えます。公式FWからはこの方法は使えませんので下記の"公式FW6.39のPSPにインストール"方法を使ってください。

  1. 上記リンクから6.39 ME-5をダウンロード、解凍します。
  2. 解凍してできたUPDATEフォルダを ms0:/PSP/GAME/ へコピーします。
  3. 6.39 ME以外のCFWやHEN(5.00 M33, 6.20 TNなど)からフルインストールする場合は次の手順を実行します。6.39 MEの過去バージョンからアップデートする場合はとばしてかまいません。
  4. XMBからインストーラを起動します。
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  5. ここで表示される画面は、フルインストールの場合と6.39 MEの過去バージョンからのアップデートの場合とで異なります。フルインストールの場合は×ボタンを押すと公式アップデータが起動するので指示に従ってインストールしてください。6.39 MEの過去バージョンからのアップデートの場合は×ボタンを押すとそのままインストールが開始します。
  6. インストールが完了してXMBに戻ったら、設定 ⇒ 本体設定 ⇒ 本体情報のシステムソフトウェアが "6.39 ME-5" になっていることを確認してください。
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公式FW6.39のPSPにインストール

some1氏が公開した6.39 Kxploitを使って公式FW6.39に直接6.39 ME-5をインストールできるインストーラも公開されているので、ここではそれを使ったインストール方法を紹介します。

  1. FW6.39未満のバージョンがインストールされている場合は、あらかじめFW6.39にアップデートしておきます。
  2. リンクからCFW 6.39 ME-5をダウンロード、解凍します。
  3. 解凍してできた、/release639me5/UPDATE/ にあるEBOOT.PBPをME.PBPにリネームします。
  4. ここで6.39ME-2 installer for OFW6.39を使用します。これが公式FWにCFWを直接インストールするためのミソとなります。以下のリンクからダウンロードして解凍してください。
    http://twitter.com/#!/neur0ner/statuses/73746056629846016
  5. 解凍してできたinstallerフォルダを ms0:/PSP/GAME/ にコピーします。
  6. 先ほどリネームして用意したME.PBPを ms0:/PSP/GAME/innstaller/ に上書きコピーします。
  7. XMBからインストーラ(639 kxploit)を起動します。
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  8. 起動して少し待つとME.PBPがロードされ、6.39 ME-5のインストーラが起動します。×ボタンを押してインストールしてください。
  9. ネットワークアップデートを使用してPSPだけでインストール(CFW 6.3X MEのみ)

    ME系CFW(6.37~6.39 ME)では6.39 ME-5の導入に必要なファイルのダウンロードからインストールまでの一連の操作をPSPだけで行えます。
    XMBの設定にあるネットワークアップデートでME系CFWの最新版がダウンロードできる仕組みです。
    6.37 ME, 6.38 MEの場合は追加で6.39 アップデータを用意する必要がありますが、それもPSPだけでダウンロードできます。
    もちろんこの方法はPSPでネットワーク接続ができる無線LAN環境が必須となります。

    1. Recovery Menu → Configuration → Use network update をEnabledに変更します。
    2. XMBの設定から"システムアップデート"を選択します。
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    3. "インターネット経由でアップデート"を選択すると、ネットワークへの接続画面が表示されるので接続してください。
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    4. 6.39 ME-2 インストーラが検出されます。○ボタンを押すとインストーラのダウンロードが始まります。"1MB以上の空き容量のある~"のところが1MBでない場合はUse network updateがEnabledになっていない可能性が高いです。
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    5. "ダウンロードが完了しました"と表示されたら○ボタンを押してください。インストーラが起動します。
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    6. "639.PBP doesn't exist.(639.PBPが存在しない)"と表示されますが、今からダウンロードするので問題ありません。×ボタンを押すとネットワークへの接続画面が表示されるので接続してください。
    7. 接続が完了すると自動でFW6.39 アップデータのダウンロードが始まるので少し待ちます。
    8. ダウンロードが完了するとアップデータのチェックが行われます。それが完了したら×ボタンを押します。
    9. 公式アップデータが起動します。指示に従ってインストールしてください。

    VSH MENUの使い方

    XMBでSELECTボタンを押すと表示されるVSH MENUの使い方の説明です。
    VSH MENUでは比較的切り替えることの多いLMEの設定を変更できます。
    操作方法は十字キー↑↓でカーソルの移動、×ボタンあるいは十字キー←→で設定の変更、および決定です。

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    CPU CLOCK XMB XMB上でのCPUのクロック数を変更します
    CPU CLOCK GAME ゲーム上でのCPUのクロック数を変更します
    USB DEVICE USBモードにしたときに接続するデバイスを選択します
    UMD ISO MODE XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します
    ISO VIDEO MOUNT ms0:/ISO/VIDEO/に配置したUMDビデオのISOファイルをマウントします
    XMB PLUGINS XMBでのプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    GAME PLUGINS ゲーム中のプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    POPS PLUGINS PS1ゲーム中のプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    PLUGINS MANAGER -> Plugins Managerの画面に移動します
    SHUTDOWN DEVICE PSPをシャットダウンします
    RESET DEVICE PSPを再起動します
    EXIT VSH MENUを終了します

    Plugins Managerの使い方

    Plugins Managerはプラグインの有効化、無効化を切り替えられる機能です。
    SELECTボタンを押してVSH MENUを表示、"PLUGINS MANAGER ->"を×ボタンで選択するとPlugins Managerの 画面が表示されます。
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    画面にはvsh.txt, game.txt, pops.txtの順番で記述されているプラグインのリストが表示されます。
    一度に表示できるプラグインは20個までです。それより多い場合はリスト表示中にL, Rボタンで2ページ目、3ページ目へ と切り替えられます。

    有効、無効を切り替えたいプラグインに十字キー↑↓でカーソルを合わせ、×ボタンあるいは十字キー←→でEnable(有効)、Disable(無効)に変更できます。

    Recovery Menuの使い方

    Rボタンを押しながら電源を入れると、XMBの代わりにRecovery Menuが表示されます。
    ここで6.39 MEの各種設定を変更することができます。
    操作方法は十字キー↑↓でカーソルの移動、×ボタンで設定の変更、および決定です。
    設定した情報はflash1:/config.meに保存されます。

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    Toggle USB
    PSPに挿入されたメモリースティックとPCをUSBケーブルで接続します
    Configration ->
    Skip Sony logo 起動時に表示されるSonyComputerEntertainmentのロゴをスキップするか否かの設定です
    Hide corrupt icons XMBのゲーム一覧の破損したゲームを非表示にするか否かの設定です
    GAME folder homebrew Homebrewの起動に使用するカーネルのバージョンを指定します
    Autorun program at /PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBP PSPの起動時にms0:/PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBPをXMBを経由せず直接起動します
    UMD Mode XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します
    Hide MAC Address 本体情報に表示されるMACアドレスをXX:XX:XX:XX:XX:XXに偽装するか否かの設定です
    Fake region リージョンを他の国のものに偽装するか否かの設定です
    Use VshMenu SELECTボタンでVSH MENUを表示するか否かの設定です
    XMB Usb Device USBモードにしたときにアクセスするデバイスを指定します
    Charge bettery when USB cable plugged PCやPS3とUSBケーブルで繋いだときに充電します(USBモードにしなくてもOK)
    Use network update MEのネットワークアップデート機能を使用するか否かの設定です
    Hide PIC0.PNG and PIC1.PNG in game menu ゲーム一覧でPIC0.PNG(背景)やPIC1.PNG(説明文)を非表示するか否かの設定です
    Use version.txt ms0:/seplugins/ に配置したversion.txtを適用するか否かの設定です
    Speed up MS access 指定した場面でメモステのアクセススピードアップ機能を使用します
    NEVER : この機能を使用しません
    ALWAYS : 常に使用します
    VSH : XMBでのみ使用します
    VSH & GAME : XMBとゲームで使用します
    VSH & POPS : XMBとPS1ゲームで使用します
    GAME : ゲームでのみ使用します
    GAME & POPS : 通常のゲームとPS1ゲームで使用します
    POPS : PS1ゲームでのみ使用します
    Run program at /PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBP
    ms0:/PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBPを直接起動します
    Advanced ->
    Advanced Config ->
    Excute OPNSSMP.bin in flash2:/ ISOの起動時にflash2:/opnssmp.binを読み込みます
    XMB Plugins XMBでのプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    GAME Plugins ゲームのプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    POPS Plugins PS1ゲームのプラグイン機能を有効化するか否かの設定です
    Battery Config ->
    Battery Serial (currentry:*******) バッテリーのシリアル(状態)を表示します(×ボタンでリロード)
    Make Jigkick Battery バッテリーをパンドラバッテリー(Jigkick Battery)に変換します
    Make AutoBoot Battery バッテリーをオートブート(バッテリーをセットすると自動で起動)バッテリーに変換します
    Make Normal Battery パバッテリーを通常のバッテリーに変換します
    Toggle USB (flash0) Flash0とPCをUSBケーブルで接続します
    Toggle USB (flash1) Flash1とPCをUSBケーブルで接続します
    Toggle USB (flash2) Flash2とPCをUSBケーブルで接続します
    Toggle USB (flash3) Flash3とPCをUSBケーブルで接続します
    Format flah1 and reset settings Flash1をフォーマットし、設定を初期化します
    Format flash2 Flash2をフォーマットします
    CPU Speed ->
    Speed in VSH XMB上でのCPUクロック数を変更します
    Speed in GAME ゲーム上でのCPUクロック数を変更します
    Plugins ->
    ****.prx [VSH] vsh.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します
    ****.prx [GAME] game.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します
    ****.prx [POPS] pops.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します
    Registry hacks ->
    Button assign[VSH] 決定を○ボタンにするか×ボタンにするか変更します
    Activate WMA WMAを再生可能にします
    Activate Flash Player インターネットブラウザ上でFlash Playerを利用可能にします

    ISO/CSO起動について

    ms0:/ISO/に配置されたISOファイルがXMBから起動できます。その前にDriverを指定しておく必要があります。

    Normal driver

    Normal driverはメモリースティックに配置したISOを起動する際に適当なUMDをセットして起動するドライバです。
    起動前にVSH Menu ⇒ UMD ISO Modeか、Recovery Menu ⇒ UMD Modeで設定を”Normal”にし、適当なUMDをセットしておきます。

    ME driver/np9660 driver/M33 driver/OE driver

    これらのドライバーは "No UMD" で動作します。つまりNormal driverとは違いISOを起動するときにUMDをセットしておく必要がありません。おそらく大半の方がこれらのDriverを使っていると予想してます。
    起動前にVSH Menu ⇒ UMD ISO Modeか、Recovery Menu ⇒ UMD Modeで使用したいドライバを指定してください。

    UMDビデオを吸い出して再生するには

    UMDビデオから吸い出したISOを再生するには以下の手順を実行します。

    1. umd_dump.prxまたはUMDドライブのマウント機能を使用してISOを吸い出し、ms0:/ISO/VIDEO/に配置します。
    2. 何でもいいのでUMDビデオ、またはUMDゲームのディスクを挿入します。
    3. VSH MENUのISO VIDEO MOUNTから配置したISOを指定します。
    4. XMBのビデオ欄に擬似的なUMDアイコンが表示され、それを選択することでISOが再生できます。

    コンバートしたPS1ゲームの起動について

    手持ちのPS1ゲームのディスクから変換したEBOOT.PBPが起動できます。
    PopstationMD Free GUIでの変換をオススメしていますが、起動できない場合は別のコンバータで試してみてください。
    PSPで手持ちのPS1をする方法 PopstationMD Free GUI V7.1b - PSP Hack Evolution

    コンバートしたPS1ゲームに自作の説明書を追加する機能もサポートされています。
    作成にはPSP DocMaker GUI v0.21を使用してください。
    Downloads :: RSS Streaming Tools - for the Playstation Portable

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