暫定版 LCFW 6.39 ME-2 *Updated hitobasira_v8

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neur0nさんよりCFW 6.39 ME-2をLCFWに移植した "暫定版 LCFW 6.39 ME-2" がリリースされています。
6.39/6.38 Kernel Exploitを使用した初めてのLCFWです。FW6.39をインストールしたPSP-1000~3000に対応、PSP goには未対応です。
ちなみにCFW版とバージョン番号を合わせるため、ME-2が初期リリース版となり、無印のバージョンは存在しません。

※このバージョンは暫定版ですので思わぬ不具合が起こることもあります。対策基板のモデルに導入する場合は注意してください。ただし不具合がなければこのまま正式版になる予定なくらい実用的な暫定版でもあります。
http://twitter.com/#!/neur0ner/status/74507364589502464

追記
暫定版バージョン3、いわゆるhitobasira_v8がリリースされています。
初期リリース版ではRecovery Menuが搭載されておらず、hitobasira_v7、v8と続けてRecovery Menu搭載へ向けてのテスト版という扱いでの公開です。
http://twitter.com/#!/neur0ner/statuses/74735094186786816

再インストールした後、LCFWを有効化した状態でもう一度639 launchを起動することでRecovery Menuへ入れます。また、有効化していない状態でもRボタンを押しながら起動すれば直接Recovery Menuに入れます。

人柱版なので導入は自己責任です。

概要

このLCFWはsome1氏によって発見された6.39/6.38 Kernel Exploitを使用しています。そのためFW6.39がインストールされていれば、PSPのモデルに関係なく導入できます。
FW6.39をダウングレードするツールはsome1氏によって公開されましたが、FW6.39上で動作するLCFW/HENの登場はこれが初めてです。

CFW 6.39 MEの移植版なので、搭載されている機能はほとんどCFW版と同じです。ただしRecovery Menuにあたるものは搭載されていないようで、Recovery Menuでのみ変更できる機能は今のところ利用できません。導入形態はインストーラ + ランチャということでPRO LCFWのような感じです。

ちなみに移植当時はCFW 6.39 ME-2が最新であったため、LCFW版でも6.39 ME-2を基に作られています。そのためLCFW 6.39 ME-2が初期リリース版であり、無印のバージョンは存在しません。

導入対象のモデル

FW6.39をインストールしたPSP1000, 2000, 3000
PSP goに関しては他のモデルと仕様が大きく異なるので対応に時間がかかるとのことです。切り捨ててしまったわけではないようのでひとまず安心です。

導入方法

  1. リンクよりLCFW 6.39 ME-2をダウンロード、解凍します。
  2. 解凍してできたinstallフォルダ、launcherフォルダを ms0(ef0):/PSP/GAME/ へコピーします。
  3. まずはLCFWで使用するModuleをflashにインストールします。XMBから639 installerを起動します。
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  4. 起動後、"Press X to install modules"と表示されたら×ボタンを押し、インストールを開始します。
    DSC00151.jpg
  5. インストールが終わると自動でXMBに戻ります。ただしまだLCFWが有効になったわけではありません。次にLCFWを有効化するために639 lunchを起動します。
    20110529015144.jpg
  6. 起動後ロード画面が表示され、自動でXMBに戻ります。
  7. 本体情報のシステムソフトウェアを確認し、 "6.39 ME-2" と表示されていたら導入は完了です。
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LCFWなので電源を完全に切れば元のOFW状態に戻ります。再度有効化する場合、LCFW Moduleのインストールはもう済んでいるので、639 launchを起動して有効化を行うだけです。

VSH MENUの使い方

XMBでSELECTボタンを押すと表示されるVSH MENUの使い方の説明です。
VSH MENUでは比較的切り替えることの多いCFW MEの設定を変更できます。
操作方法は十字キー↑↓でカーソルの移動、×ボタンあるいは十字キー←→で設定の変更、および決定です。

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CPU CLOCK XMB XMB上でのCPUのクロック数を変更します
CPU CLOCK GAME ゲーム上でのCPUのクロック数を変更します
USB DEVICE USBモードにしたときに接続するデバイスを選択します
UMD ISO MODE XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します
ISO VIDEO MOUNT ms0:/ISO/VIDEO/に配置したUMDビデオのISOファイルをマウントします
XMB PLUGINS XMBでのプラグイン機能を有効化します
GAME PLUGINS ゲーム中のプラグイン機能を有効化します
POPS PLUGINS PS1ゲーム中のプラグイン機能を有効化します
PLUGINS MANAGER -> Plugins Managerの画面に移動します
SHUTDOWN DEVICE PSPをシャットダウンします
RESET DEVICE PSPを再起動します
EXIT VSH MENUを終了します

Plugins Managerの使い方

Plugins Managerはプラグインの有効化、無効化を切り替えられる機能です。
SELECTボタンを押してVSH MENUを表示、"PLUGINS MANAGER ->"を×ボタンで選択するとPlugins Managerの画面が表示されます。
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画面にはvsh.txt, game.txt, pops.txtの順番で記述されているプラグインのリストが表示されます。
一度に表示できるプラグインは20個までです。それより多い場合はリスト表示中にL, Rボタンで2ページ目、3ページ目へと切り替えられます。

有効、無効を切り替えたいプラグインに十字キー↑↓でカーソルを合わせ、×ボタンあるいは十字キー←→でEnable(有効)、Disable(無効)に変更できます。

ISO/CSO起動について

ms0:/ISO/に配置されたISOファイルがXMBから起動できます。その前にDriverを指定しておく必要があります。

Normal driver

Normal driverはメモリースティックに配置したISOを起動する際に適当なUMDをセットして起動するドライバです。
起動前にVSH MENUのUMD ISO Modeを”Normal”に設定し、適当なUMDをセットしておきます。

ME driver/np9660 driver/M33 driver/OE isofs legacy

これらのドライバーは "No UMD" で動作します。つまりNormal driverとは違いISOを起動するときにUMDをセットしておく必要がありません。
起動前にVSH MENUのUMD ISO Modeで使用したいドライバを指定しておきます。

UMDビデオを吸い出して再生するには

UMDビデオから吸い出したISOを再生するには以下の手順を実行します。

  1. umd_dump.prxまたはUMDドライブのマウント機能を使用してISOを吸い出し、ms0:/ISO/VIDEO/に配置します。
  2. 何でもいいのでUMDビデオ、またはUMDゲームのカセットを挿入します。
  3. VSH MENUのISO VIDEO MOUNTから配置したISOを指定します。
  4. XMBのビデオ欄に擬似的なUMDアイコンが表示され、それを選択することでISOが再生できます。

コンバートしたPS1ゲームの起動について

手持ちのPS1ゲームのディスクから変換したEBOOT.PBPが起動できます。
PopstationMD Free GUIでの変換をオススメしていますが、起動できない場合は別のコンバータで試してみてください。
PSPで手持ちのPS1をする方法 PopstationMD Free GUI V7.1b - PSP Hack Evolution

コンバートしたPS1ゲームに自作の説明書を追加する機能もサポートされています。
作成にはPSP DocMaker GUI v0.21を使用してください。
Downloads :: RSS Streaming Tools - for the Playstation Portable

COMMENT (2)

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2件のコメントがあります

  1. Yeahe 2011年5月29日 3:17 AM

    ついにですか。人柱版なのに詳しい解説乙ですww
    で、導入したわけですけど
    リカバリーメニュー使えないのは厳しい感じがします。
    正式版では使えるようなるんですかね?

  2. Apolo 2011年5月29日 3:41 AM

    このバージョンに不具合がなければそのまま正式版になるという話ですから、正式版公開までにこれ以上の機能を加えるつもりはなさそうです。
    なのでRecovery MenuやPSP go(05g)は後々のバージョンアップでの対応ということになるのではないかと予想しています。

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