CFW 6.39 ME-2
neur0nさんよりFW6.39ベースのCFW "6.39 Minimum Edition (6.39 ME-2)"がリリースされています。
PSNに接続しようとした際にフリーズしてしまう不具合があったとのことで、このバージョンでその不具合が修正されています。
更新内容
- PSNに接続しようとするとフリーズするバグを修正
機能
- 現時点で最新のFW6.39ベースのCFWであるため、全ての公式機能が利用可能
- 未署名Homebrewの起動をサポート
- プラグインをサポート
- UMD GAME, UMD VIDEOのISOをサポート
- ディスクからコンバートしたPS1ゲームと自作の解説書をサポート
- etc...
インストール方法
6.39 ME系からのアップデート - 差分アップデート
6.39 ME系のCFWが既にインストールされている場合は、更新されたファイルのみを書き換える差分アップデート方式でのインストールが可能です。
- 上記リンクから6.39 ME-2 インストーラをダウンロード、解凍します。
- 解凍してできたUPDATEフォルダを ms0:/PSP/GAME/ へコピーします。
- XMBからインストーラを起動します。
- インストーラが起動したら×ボタンを押してインストールを開始します。
- XMBに戻り、本体情報のシステムシフトウェアに6.39 ME-2と表示されていれば導入は完了です。
6.39 ME系以外のCFWやHENからインストール - フルインストール
6.39 MEが導入されいないPSPにインストールする場合は、公式モジュールのアップデートも含むフルインストール形式で導入します。公式FWからのインストールはできません。
- 上記リンクから6.39 ME-2 インストーラをダウンロード、解凍します。
- 解凍してできたUPDATEフォルダを ms0:/PSP/GAME/ へコピーします。
- FW6.39 アップデータ(EBOOT.PBP)を用意します。今なら公式サイトからダウンロード可能です。
PlayStation.com(Japan)|PSPxA遏屮廛譽ぅ好董璽轡腑鵝Ε檗璽織屮襦彎霾鵝奪轡好謄爛愁侫肇ΕД◇アップデート - EBOOT.PBPを639.PBPにリネームし、 ms0:/PSP/GAME/UPDATE/ へコピーします。
- HENやLCFWから導入したい場合はここで有効化します。
- XMBからインストーラを起動します。
- インストーラが起動すると639.PBPのチェックが行われます。チェックが終わったら×ボタンを押してください。公式のアップデータが起動します。
- アップデータの指示に従ってインストールしてください。
VSH MENUの使い方
XMBでSELECTボタンを押すと表示されるVSH MENUの使い方の説明です。
VSH MENUでは比較的切り替えることの多いCFW MEの設定を変更できます。Recovery Menuでも変更は可能です。
操作方法は十字キー↑↓でカーソルの移動、×ボタンあるいは十字キー←→で設定の変更、および決定です。

CPU CLOCK XMB | XMB上でのCPUのクロック数を変更します |
CPU CLOCK GAME | ゲーム上でのCPUのクロック数を変更します |
USB DEVICE | USBモードにしたときに接続するデバイスを選択します |
UMD ISO MODE | XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します |
ISO VIDEO MOUNT | ms0:/ISO/VIDEO/に配置したUMDビデオのISOファイルをマウントします |
XMB PLUGINS | XMBでのプラグイン機能を有効化します |
GAME PLUGINS | ゲーム中のプラグイン機能を有効化します |
POPS PLUGINS | PS1ゲーム中のプラグイン機能を有効化します |
PLUGINS MANAGER -> | Plugins Managerの画面に移動します |
SHUTDOWN DEVICE | PSPをシャットダウンします |
RESET DEVICE | PSPを再起動します |
EXIT | VSH MENUを終了します |
Plugins Managerの使い方
Plugins Managerはプラグインの有効化、無効化を切り替えられる機能です。
SELECTボタンを押してVSH MENUを表示、"PLUGINS MANAGER ->"を×ボタンで選択するとPlugins Managerの
画面が表示されます。

画面にはvsh.txt, game.txt, pops.txtの順番で記述されているプラグインのリストが表示されます。
一度に表示できるプラグインは20個までです。それより多い場合はリスト表示中にL, Rボタンで2ページ目、3ページ目へ
と切り替えられます。
有効、無効を切り替えたいプラグインに十字キー↑↓でカーソルを合わせ、×ボタンあるいは十字キー←→でEnable(有効)、Disable(無効)に変更できます。
Recovery Menuの使い方
Rボタンを押しながら電源を入れるとXMBの代わりにRecovery Menuが表示されます。
ここでCFW MEの各種設定を変更することができます。
操作方法は十字キー↑↓でカーソルの移動、×ボタンで設定の変更、および決定です。
設定した情報はflash1:/config.meに保存されます。

Toggle USB | |||||||||
PSPに挿入されたメモリースティックとPCをUSBケーブルで接続します | |||||||||
Configration -> | |||||||||
Skip Sony logo | 起動時に表示されるSonyComputerEntertainmentのロゴをスキップします | ||||||||
Hide corrupt icons | XMBのゲーム一覧の破損したゲームを非表示にします | ||||||||
GAME folder homebrew | Homebrewの起動に使用するカーネルのバージョンを指定します | ||||||||
Autorun program at /PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBP | PSPの起動時にms0:/PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBPをXMBを経由せず直接起動します | ||||||||
UMD Mode | XMBからISOを起動するときに使用するDriverを選択します | ||||||||
Hide MAC Address | 本体情報に表示されるMACアドレスをXX:XX:XX:XX:XX:XXに偽装します | ||||||||
Fake region | リージョンを他の国のものに偽装します | ||||||||
Use VshMenu | SELECTボタンでVSH MENUを表示します | ||||||||
XMB Usb Device | USBモードにしたときにアクセスするデバイスを指定します | ||||||||
Charge bettery when USB cable plugged | PCやPS3とUSBケーブルで繋いだときに充電します(USBモードにしなくてもOK) | ||||||||
Use network update | MEのネットワークアップデート機能を使用するか選択します | ||||||||
Hide PIC0.PNG and PIC1.PNG in game menu | ゲーム一覧でPIC0.PNG(背景)やPIC1.PNG(説明文)を非表示にします | ||||||||
Use version.txt | ms0:/seplugins/ に配置したversion.txtを適用します | ||||||||
Run program at /PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBP | |||||||||
ms0:/PSP/GAME/RECOVERY/EBOOT.PBPを直接起動します | |||||||||
Advanced -> | |||||||||
Advanced Config -> |
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Toggle USB (flash0) | Flash0とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash1) | Flash1とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash2) | Flash2とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Toggle USB (flash3) | Flash3とPCをUSBケーブルで接続します | ||||||||
Format flah1 and reset settings | Flash1をフォーマットし、設定を初期化します | ||||||||
Format flash2 | Flash2をフォーマットします | ||||||||
Battery Serial (currentry:*******) | バッテリーのシリアル(状態)を表示します(×ボタンでリロード) | ||||||||
Make Jigkick Battery | 通常のバッテリーをパンドラバッテリー(Jigkick Battery)に変換します | ||||||||
Make Normal Battery | パンドラバッテリー(Jigkick Battery)を通常のバッテリーに変換します | ||||||||
CPU Speed -> | |||||||||
Speed in VSH | XMB上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Speed in GAME | ゲーム上でのCPUクロック数を変更します | ||||||||
Plugins -> | |||||||||
****.prx [VSH] | vsh.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [GAME] | game.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
****.prx [POPS] | pops.txtに記述されているprxファイルを有効/無効化します | ||||||||
Registry hacks -> | |||||||||
Button assign[VSH] | 決定を○ボタンにするか×ボタンにするか変更します | ||||||||
Activate WMA | WMAを再生可能にします | ||||||||
Activate Flash Player | インターネットブラウザ上でFlash Playerを利用可能にします |
ISO/CSO起動について
ISOファイルをms0:/ISO/に配置するとXMBから起動できます。その前にDriverを指定しておく必要があります。Normal driver
Normal driverはメモリースティックに配置したISOを起動する際に適当なUMDをセットして起動するドライバです。
起動前にVSH MENUのUMD ISO Mode、またはRecovery ModeのUMD Modeを”Normal”に設定し、適当なUMDをセットしておきます。
ME driver/np9660 driver/M33 driver/OE isofs legacy
これらのドライバーは "No UMD" で動作します。つまりNormal driverとは違いISOを起動するときにUMDをセットしておく必要がありません。
起動前にVSH MENUのUMD ISO Mode、またはRecovery ModeのUMD Modeで使用したいドライバを指定しておきます。
UMDビデオのISOを再生するには
UMDビデオから吸い出したISOを再生するには以下の手順を実行します。
- umd_dump.prxまたはUMDドライブのマウント機能を使用してISOを吸い出し、ms0:/ISO/VIDEO/に配置します。
- 何でもいいのでUMDビデオ、またはUMDゲームのカセットを挿入します。
- VSH MENUのISO VIDEO MOUNTから配置したISOを指定します。
- XMBのビデオ欄から指定したISOが再生できるようになります。
自分でコンバートしたPS1ゲームの起動について
手持ちのPS1ゲームのディスクから変換したEBOOT.PBPが起動できます。
PopstationMD Free GUIでの変換をオススメしていますが、起動できない場合は別のコンバータで試してみてください。
PSPで手持ちのPS1をする方法 PopstationMD Free GUI V7.1b - PSP Hack Evolution
コンバートしたPS1ゲームに自作の説明書を追加する機能もサポートされています。
作成にはPSP DocMaker GUI v0.21を使用してください。
パンドラバッテリーの作成について
パンドラバッテリーに変換したり、元の通常のバッテリーに戻したりする機能の説明です。
PSP-1000では問題なく変換できますが、PSP-2000では一部変換できないケースも存在します。PSP-2000でパンドラバッテリーに変換できるのはTA-085基板のみで、TA-085 v2やそれ以降の基板では変換できません。基板の確認にはPSPidentが便利です。
PSPident 0.74 リリース - PSP Hack Evolution
また、PSP-2000のバッテリー側にも対策が施されている場合があります。変換できるバッテリーは生産初期のものだけです。
作成自体はいたって簡単です。変換したいバッテリーをセットしてRecovery Menuを起動し、Advanced⇒Make Jigkick Batteryを選択すれば変換が始まるはずです。
その他
- HOMEボタンを押しながらPSPを起動することでCFW Moduleを読み込まずにOFW6.39として起動させることが出来ます。
PSP CFW 5.50 Prometheus-4からCFW 6.39 MEv2 Installerへの導入は可能でしょうか?
出来ますが、flash0:/vsh/etc/に6.39未満のversion.txtを上書きする必要があります。
それかRecovery Flasherで一度公式FWに戻してから導入するのもアリです。